2022年4月23日に、北海道斜里町の知床半島沖で乗員乗客26人を乗せた
観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没するという事故が起きました。
4月25日現在、乗客らの死亡が相次いで確認されています。
今回の観光船は以前に元々座礁を起こしていたり、安全面で問題があったなどと
観光船の運営会社に非難が殺到している状況となりますが、社長が人件費削減のために
ベテランの船員を解雇し、バイトを集めて運営していたのではないかという情報が
入っており、今回はその件について紹介して行きます。
「一流のベテランばっかり4〜5人いた。船長も責任者が4〜5人いた。それを(社長が)全員解雇した。経験のあるものは給料が月30〜35万になる。でも全員解雇してバイトを集めれば、15万か20万で頼める」
「去年もむちゃするなという日に運航していたし、事故がなきゃいいなと。たまたま事故にならなかっただけ。去年1年見ていて特に(感じた)」
「(社長は)海のことは分からない人だから、船の形状できょうの波だったら他社なら行けるけど、うちの船は行けないとかがある。そういう時だと『なんで他は走ってるのに』とかはあった、何回も」
「コロナで金も多く借りるようになったというようなことも聞いていたから(料金の高い)長いコースを最近始めた。私がやめる2年ぐらい前から(知床)岬のコースも。他の会社はやっているからやろうという話になった」
上記のように、観光船の関係者らが証言しており、社長の船や海、運航に対する知識の乏しさや
安全面での配慮に欠けた対応に問題があり、今回の事故が発生したとの見方をしています。
人件費のためにベテラン船員を解雇し、利益を優先する社長の運営方針に
非難が集まっていることがわかります。
今回は、知床観光船の沈没事故にて、社長の利益を優先するがためにベテラン船員を解雇し
コストが低いバイトの船員で運営していた件や、社長の運航に関する安全性の考慮の欠如について
紹介しました。
これらが事実だとしたら、起こるべくして起きた事故となり、完全なる人災です。
亡くなった方々のことを考えると、怒りが収まりません。