2022年5月7日に開催された山梨県高校総合体育大会春季大会の陸上競技で、
選手に提供された給水用のコップにアルコール消毒液が入っていたことが判明しました
選手は嘔吐し、棄権となったようですが、アルコール(消毒用エタノール)は最悪死にいたる
可能性もあり、殺人未遂ではないかと責任を問う声も上がっているようです。
実際に消毒用エタノールを飲むとどうなるかの紹介もしていきます。
事件について
甲府市のJITリサイクルインクスタジアムで7日に開催された山梨県高校総合体育大会春季大会の陸上競技で、選手に提供された給水用のコップにアルコール消毒液が入っていたことがわかった。飲んだ選手1人が気分が悪くなり、途中棄権し、口に含んだ2人とともに医師の診察を受けたが、いずれも回復に向かっているという。
山梨県高校体育連盟陸上競技専門部によると、消毒液が入ったコップが提供されたのは女子5000メートル競歩の競技中で、トラック脇の給水エリアに置かれていた。口にした選手1人が直後に嘔吐（おうと）し、途中棄権。ほかに2人が口に含んだが吐き出し、競技終了後、病院で診察を受けた。いずれもその日のうちに帰宅し、回復に向かっているという。
同専門部によると、給水エリアで提供した水は、競技場内の備品置き場に保管してあったという。競技前、用務係が2リットル入りのペットボトル3本を給水エリアに運び、プラスチック製のカップに注いで提供した。消毒液が入った1本は、ラベルが付いていなかったが、飲料水のペットボトルと同じ箱に入れて保管されていたという。同専門部は「消毒液と気づかず、誤って提供してしまった可能性が高い」と説明している。
県高体連は7日、アルコール消毒液の管理を徹底するよう各専門部に通知した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f861ae851e5d58a708586281819fdb6102b4d610
幸い、飲んでしまった2名の女子選手は病院で診察後、回復に向かっているとのことです。
詳しい状況はまだわかっていませんが、すぐに吐き出したのと、摂取した量が少なかった
ことで重症にはならなかったのかと考えられます。
誤って提供してしまった可能性が高いと説明しているようですが、アルコールの管理体制など
主催者側などに責任を問われる可能性が高いといえます。
アルコール消毒液を飲むとどうなる？
死亡事故の事例①
手指消毒液飲み7人死亡、2人昏睡状態 ロシア
【11月23日 AFP】ロシア極東のサハ（Sakha）共和国で、新型コロナウイルスの流行に伴い広く出回っている手指消毒液を飲み、23日までに7人が死亡、2人が昏睡（こんすい）状態に陥った。
捜査当局の21日の発表によると、トムトル（Tomtor）村で、地元の店で購入した消毒液を薄めて飲んだ9人が、激しい嘔吐（おうと）などの症状を呈したという。3人はその場で死亡。6人はヤクーツク（Yakutsk）に空路で搬送されたが、病院で4人が死亡した。さらに保健当局は23日、昏睡状態の2人に対する救命治療が続けられていると発表した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3317450
死亡事故の事例②
酒代わりに消毒液を割って飲む インドで9人死亡
【8月1日 AFP】新型コロナウイルスの流行に伴う規制により、酒店が閉鎖されたインドの町で、アルコールを主原料とする手指消毒液を飲んで9人が死亡した。地元警察が7月31日、明らかにした。
https://www.afpbb.com/articles/-/3296909
同国南部アンドラプラデシュ（Andhra Pradesh）州クリチェドゥ（Kurichedu）の警察本部長はAFPの取材に対し、「多量の」手指消毒液を水やソーダに混ぜて飲んだ後、意識を失ったと説明。その後、病院に救急搬送されたが、到着時に死亡が確認されたという。
このグループは手指消毒液をアルコールの「代用品」として利用。当局が新型ウイルス対策として外出規制を敷いて以降、この町ではアルコール飲料の流通が途絶えていた。
致死量
速乾性手指消毒薬の誤飲では、含有されるエタノール、ベンザルコニウム塩化物(第4級アンモニウム化合物)およびクロルヘキシジンなどの含有成分が問題になります。
消毒用エタノール（約80％エタノール）の危険量（30分以内に服用）は成人で300mL、幼小児で7.5～37.5mLです。また、ベンザルコニウム塩化物のヒト経口推定致死量は50～500mg /kgです1）。
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/a03/
症状について
中毒症状（急性アルコール中毒）
運動失調、視力障害、判断力喪失、悪心・嘔吐、振戦、嗜眠、低体温、低血糖（特に小児）、昏迷、昏睡、呼吸抑制、心臓ミオパチー、高血圧・低血圧、心血管虚脱、吐物の肺吸引による死。
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/a03/
アルコール(エタノール)成分だけでなく、ベンザルコニウム塩化物、クロルヘキシジンなど
アルコール消毒液には人体に害がある成分がいくつか含まれていることがわかります。
そのため、接種するのは非常に危険で特に子どもだと急性アルコール中毒になりやすい
ようです。
世間の声
嘔吐してるし過失傷害案件じゃないかなこれ
そもそもラベルの無いものを人様に提供しようという神経を疑う。知らなかったでは済まされないミス。関係者全員調査の上責任を問うべき。、
『消毒液が入った1本は、ラベルが付いていなかったが、飲料水のペットボトルと同じ箱に入れて保管されていたという。』これはいつか誰かが間違えるわ。
とんでもない話。下手したら選手の命に関わる重大な過失。
故意でも事故でも、取りあえず刑事告訴すべき とにかく責任…できれば刑事罰をしっかり与えることこそ防止につながる
普通に殺人未遂だと思いますが。。
嘔吐したってことだから、少なくとも飲み込んだってことだよね
普通に危なすぎでしょ
普通飲料水と同じ箱に保管する？ 誰かが意図的にやったとしか思えん。
ずさんな管理体制への非難や、選手を心配する声、意図的に誰かがやったのでは
という声も上がってるようです。
まとめ
梨県高校総合体育大会春季大会の陸上競技で選手にアルコール消毒液が提供されて
体調不良を起こしたという事件で、アルコール消毒液の危険性などについて
まとめました。意図的にしろ事故にしろ、管理体制がずさんで一歩間違えれば死に至って
いたので今回の件は厳しく対処すべきですね。
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